普段着としても特別な日の一着としても使いやすいシャツを丁寧に作り続けているholoshirts.さん。

代表の窪田健吾さんから依頼されたのは
「100着のTシャツを展示・販売する展示をしたい!」 そんな楽しそうな会場構成でした。
会場のterrasse galleryを視察に行ったところ、とても明るく気持ちのよい場所でした。
しかし、それほど広くは無い空間。天井の高さは2.5~3.5メートル。100着ものTシャツを普通に見やすい高さに吊り下げると、来場者の通り路がなくなってしまいます。

そこで、holoshirts.さんのアトリエで余っていた「紙管」(布を巻き付けてあったもの)が30本ほどお借りし、それらを活用することにしました。
紙管は、その名のとおり「紙で作られた管(パイプ)」なのですが、意外と丈夫なのです。




この紙管1本に対して2・3着のTシャツを吊り下げました。そしてシーソーのように一方のシャツを下げたら、もう一方のシャツが上がる。そんな楽しい仕組みを作りました。
ちなみに、同じ紙管に吊り下げられているTシャツ同士が上げ下げされる訳ではなく、離れた場所の紙管に吊り下げられたTシャツと連動するように工夫しました。



この仕組みによって下記のような空間ができあがりました。
・訪れた人が自由に上げ下げすることで通り路を作っていく・上げ下げをすることにより空間の表情が変わり続ける
・展示を見るだけではなく、参加して空間を変化させる楽しみを味わえる


「あそこのTシャツがみてみたい!」
そう思って、Tシャツについたタグを引っ張ると、思いがけないところのTシャツが上がっていく。
その予想外の動きにふふふ、と笑いが起こり、いろんなTシャツを動かしたくなる。
そんな色とりどりのTシャツと笑顔があふれる展示になりました。
Date : May, 2023
Location : terrasse gallery , Shibuya , Tokyo